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"mono"-logue by dachiro

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2012年 05月 10日

GWに飲んだワイン

GW、旅行に行くほどの余裕も無かったし、せめて美味しいモノ食べて飲んで仏蘭西旅行気分でも・・・
という事で開けてみたりしたうちの1本。
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ヴォギュエのミュジニー '76
去年届いた時には、
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ピカピカのエチケットだったんですが、フィルムに包む際に結露で湿っていたせいか、見事に黴させてしまった。。。

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キャップシールの中のカビは別にどうって事無いですが
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スクリュープルで途中まで行ったが、コルクが切れそう・・・

以前、柔らかいコルクが固着して大変だったG.リニエ(確かボンヌ・マール'01)の時は、もうあきらめて中に押し込んで落とし、コルクキャッチャーで引っ張り上げましたが、この日は、予てよりこんな事もあろうかと買っておいた新兵器登場w
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レトロなパッケージが何とも渋い『ワインツウ』
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コルクと瓶の間に2枚のブレードを差し込み、挟んで引っ張り上げるヤツです。
なかなか上手く出来ていて、コルクがちゃんと回り始めたので、これなら普通に開けられるかな、、、と再度スクリュープルに切り替えたのが大失敗。コルクが千切れてボロボロの大惨事orz
結局、ワインツウで最後までやれば何の問題も無かった・・・

苦労した甲斐があって、コルクは粉々ですが
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奇跡的にコルクのカス一つ落とさずに抜栓成功(というか失敗だろw)

Alc 13.5%
13.5℃のセラーから19℃程度の室温に出して抜栓。
色はかすかにオレンジがかったエッジだがまだ未だ綺麗な薄め目のルビー。
ツーっと伸びる綺麗な酸。最早苦味など全く感じないが、かつては相当渋かっただろうと思わせる分厚いタンニンが、ダージリンティーのような風味に転じている。
革やスーボワは余り無く、石油系っぽい匂い。

抜栓後1hから本格的に飲み始め。
何とも良い香りが周りに漂う。石油系が隠れて干しぶどう的なニュアンス。
味も結構強めだった酸味が抑えられてきて、甘みとのバランスが凄く良くなって来た。
そして、、、長〜〜い余韻。。。。うま〜♬
2本しか飲んでないのにエラそうな事言ったら笑われますが、まさにヴォギュエのミュジニー。
この時予習で飲んだ '97と、確かに同じ畑のワインだなと。

ミネラル由来なのか、他に例をみない爽やかさ。口の中に春風が吹くよう。
薄い、というのとも違い、上品としか言いようがない。
舌に直裁に染み入るようなストレートな味わいというよりは、 舌の表面に唾液の膜ができ、その上を滑るようにして旨味が喉に向かって滑り落ちて行くというか、何かそんな感じ。。。
好きだな〜。。。

最後、少しだけ細かい澱と'97より少なめの酒石酸の結晶が・・・

飲み始めから1.5時間で飲み切りましたが、最後まで芳醇さを失わず、満足満足。
このヴィンテージはヴォギュエが不調だったと言われる70年代のモノで、バーガウンドでも86点という、ヘタすりゃACブル2000円クラスの評価(『バーガウンドで86点』で検索してみてw)。
余り旨くもないのを後生大事に取っておいても悔しいので取り敢えず1本開けてみた訳ですが、良年だけあって美味かった。
日本のネットで売ってる価格を出す価値があるかは微妙ですが、僕が買った送料込み3万円位なら十分価値あると思うな〜
(但し状態にもよるので、ご購入の際は自己責任にて。あと、スパイシーで濃厚パワフルな赤が好きな人には向きませんので念の為w)

メドウズ氏がいつどんなのを飲んで評価したのか、コメントも見当たらず、点数しか知りませんが、これは92-3点はあってもおかしくないでしょう(僕的には)。
少なくとも氏が91点を付けている'97に、大きく劣後する味わいとは全然思えなかった。

そもそも70-80年代がヴォギュエの不調期と言われているのも、P氏の酷評が一因らしいですが、ネットで検索してもコピペコピペで引用されているらしき記述ばかりで、その原典が良く分からない。
今度時間のある時に調べて見たいと思います。
単にP氏の好みの問題とか、嗜好の変化なんて事だってあるかもね、、、だって70-80年代初めなんてP氏もまだ駆け出しでしょ。ヴォギュエのミュジニーなんてそうそうテイスティング出来た(or 味分かった)んかな??(←不遜ww)


素晴らしいワインのお供は、、、去年もこの時期たまたま食べていた、予約が取れない池尻のフレンチ、 オギノさんの惣菜類。
新しく代官山に出店された、イートイン&テイクアウトの気軽なお店ターブル・オギノさんで買って来ました♬

ブーダンみたいなソーセージ(スパイシー)?が入ったキッシュ。ズッキーニやトマト入り
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お店では『お好きなだけ』でお馴染みのパテドカンパーニュ
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鶏モモにレバーとか松の実とかオリーブとか一杯詰め込んだ濃厚なヤツ
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どれも最高に旨〜い!

シアワセ〜♬なGW仏蘭西旅行第一弾でした〜

by dachiro | 2012-05-10 07:47 | グルメ | Comments(3)
Commented by humming-watch at 2012-05-10 11:36
こんにちは。
ほんと奇遇ですね。ミュジニーが恋しくなる季節です( *`ω´)

76年とは凄い!!私も飲んでみたいです (ノω`)
楽天では高杉で流石に買う気がしませんが(古酒だけにショップだから品質に問題なしとは言い切れない・・・) 3万ならケース買いしたいです!

昨日ソムリエと話していたのですが、最近ヴォギュエのミュジニー2002年を開けたが、デキャンターをしてもまったく香りが立たずにガッチガチだったそう・・・やはり、20~30年の熟成が必要とのことです。
P氏は樽試飲でどこまでそのポテンシャルを見極めているのでしょうね?怪しいものですw

つづく・・・
Commented by humming-watch at 2012-05-10 11:37
それにしても・・・
70~80年代のヴォギュエ低迷期の話はP氏が原因だったのですね!

その頃のブルゴーニュ全体であまり気候が良くなかったので、ヴォギュエだけが悪かったとは言い切れないと思いますが・・・歴史と伝統のあるヴォギュエが槍玉にあげられた可能性が大ですね( *`ω´)

どこかで読んだ話ですが・・・
P氏がイタリアのブルネッロ・ディ・モンタルチーノの最高峰『ビオンディ・サンティ』を”批判して一人前”との風潮を主導したことで、ビオンディ・サンティの権威は地に落ちた。
P氏は、熟成してこそ本来の味わいを発揮するこのワインをリリース直後に試飲して「薄い」「軽い」「酸っぱい」といったテイスティングコメントを並べ低い点数を与え批判した。との事です。

ヴォギュエも同じようにされたのでは???
Commented by dachiro at 2012-05-10 21:45
ハミングさん、こんばんは。
2002年ですか。。。あ〜れご無体な〜って感じですね。
ちょっと勿体無い。
P氏の件は調べてみると色々面白そうですね。
評価が低くて安くて美味ければ、評論家さまさまですね〜
また海外の出物も探してみたいと思います。


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