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"mono"-logue by dachiro

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2011年 11月 16日

余韻・・・

空き瓶と、収納前の金魚鉢・・・
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前夜の余韻が・・・♪
良いワインって2ー3日経っても空き瓶の匂いが甘〜いですよね。(何日もクンクン嗅いでるのはちょっとヘンタイっぽいっすか?)





時には、MOMAの永久展示品とやらのリーデルのソムリエも使ってやらなきゃ勿体無い、という事でグランクリュ開けてみました。

初ロマネ・サン・ヴィヴァン(多分)
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ルイ・ラトゥールのロマネ・サン・ヴィヴァン レ・キャトル・ジュルノー 2000
海外では150ドル前後から売ってるものですが、国内ではちょいと高め。僕はオクにて1.5万で購入。
海外モノなのか、インポーターのラベル無し。Alc 14% (カリフォルニアとかでは14.5%とか見ますが、ブル赤では結構珍しいんじゃないでしょうか?)

13℃のセラーから出して室温約19℃に1時間放置し抜栓。
開けたての試飲では、香りも薄く味も小さくまとまってる感じ。
香りはチェリー、キャンディーっぽい華やかさ、少ーし落ち着いた革やスーボアのニュアンスも僅かに。
味はバランス良い(敢えて言えば酸味が少し他の要素より大きめ)が薄い。球体がこぢんまりしてゴルフボール位のイメージ。突出したりアンバランスな所が無い。数字ではアルコール高めなのに全然そう感じない。

予想外の『シャバっと加減』に少し落胆しつつも予定通り更に1時間放置した後、食事とともに飲み始めると・・・
1時間前の(グランクリュにしては)貧相なワインが大変貌を遂げてます。香りはグワーっと広がって更に濃厚な華やかさ。上記に加えて干しぶどう、革の感じもはっきり。
味も全然薄くない。何て変化だ!! 甘みが前面に出て、まろやかなタンニンも膨らんできた。
球体がソフトボール位の大きさに膨らんだよう。余韻も長い。これは旨い!

抜栓後2時間ちょいまで、楽しみながら、惜しみつつ飲み切るまで、全然衰えず。
最後香りに少ーしミント的爽快感も。アルコールの芳香と相俟ってサロンパス的w
1.5万でこれだけ楽しめたら素晴らしいでしょう。
ここ1年で飲んだ中でも最高クラスのうっとり感。満足じゃ〜♪

村名とグランクリュを比べちゃ可哀想だけどルジェのサヴィニ '97の1.3万と比較すると断然こっちの方がうっとり出来るしコスパ良し。

合わせた食事はデパ地下のテイクアウトでお手軽に。
モッツァレラチーズのフライやらブルーチーズのキッシュやら・・・
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ボケボケですが鴨のムースやらリエットやらを、
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名店『ティグレ』のバタール(こちらの『バゲット48』という生地を2日寝かせたバゲットが旨いんですが品切れで普通のヤツ)とともに・・・
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そして鴨ロースト
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味は良いけどちょい筋が気になったかな・・・


因みにこのワイン、この方もお気に入りでいらっしゃるようですね♪

同じルイ・ラトゥールのシャンベルタン(キュヴェ・エリティエ・ラトゥール)もそうですが、このワイン不思議と評論家のカバレッジ率は低いです。
この年の前後を見てみると '96がワインスペクテイター(WS)で92/100、2年無評価?で、'99がバーガウンド(BH) 92/100、ずっと飛んで '02がWS 91/100、'03で WS 91/100、BH 93/100 など・・・(パーカーさんとこは知りませんが)
BHはさすがに'03以降は毎年カバーしているようですが、それまでの無視?は一体何故でしょう???
まあ、お陰で良いモノが安く飲めればこっちはO.K.ですがw

僕は読んでませんが、ワイナート誌で('02?が)高評価だったとかで、国内では高い(2万円台中盤以上)ですが、2万以下で状態の良さそうなのがあれば、大推薦ですね(他の年は知らないので一応 '00に限っては)。
海外の価格を知っちゃうと、3-4万も出して買おうとまでは思いませんが・・・まあルロワとかDRCみたいな造り手のサンヴィヴァンはとんでもない別世界の価格帯ですから・・・

ボトル差もあるかもしれませんし、上記のように抜栓直後の5-60ccの印象と1時間後では天と地ほど違いますので、面倒ですが美味しく飲めるような工夫(到着後1ヶ月位は置くとか、時間を掛けるとか、グラスを替えるとか)は必要かも。
この方のレポートでも、同じヴィンテージで2年前の好印象と全然違っているようですし、不思議ですね・・・ワインは。

by dachiro | 2011-11-16 18:14 | グルメ | Comments(2)
Commented by humming-watch at 2011-11-17 17:28
リンクありがとうございます。
ルイ・ラトゥールは巨大ネゴシアン兼ドメーヌでワインの銘柄は物凄い数をリリースしているので評論家から見れば評価し甲斐がないのかもしれませんね~。
でも、このSt.ヴィヴァンとシャンベルタンはエチケットも特別仕様でかなり良いワインだと思うのですが・・・
おっしゃるように'03年(99点)、'02年(98点)とワイナートで最高評価を得てから、ロマネコンティに接する最高の区画だとか、樽の洗浄にSt.ヴィヴァン(のワイン)を使っている、今まで除草剤を使ったことがない、馬で耕作している、などなど・・・いろいろ付加価値がついて高くなりました。
このエレガントなワインは欧米の評論家は理解し難いと思います。
旨味のあるとても和風なワインで私の好きなお味です。
Commented by dachiro at 2011-11-17 18:18
ハミングさん、こんばんは。
そうですね、大手ってのが難なのか・・・
でもジャドのドメーヌ物あたりは結構評価してたりするんですけどね、彼らも。
馬で耕作、なるほどー。手を掛けてるって事なんでしょうね。
違う年のも(安い出物があれば)是非飲んでみたいと思います。
シャンベルタンも買ってみました。。。


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